目標設定
実は二級建築士試験の全問中8割が過去問になっています。
過去問そのままだったり、正誤を変えたり、微妙に表現を変えたり、はありますが
過去問の各枝の内容を理解した上で解けるようになっていればまず合格できます。
二級建築士試験は計画、法規、構造、施工の4科目で構成されています。
毎年微調整はありますが基本は各科目25問中13点、かつ、総合得点で100問中60点が足切りラインとなります。
各科目15点×4=60点が合格ラインとなります。つまり6割以上取れれば合格です。
新規問題の対策は範囲が広く非常に難しいですので、新規問題は捨ててもいいと思います。
とにかく頻出の過去問を徹底的に解けるようにすることが合格への近道です。
各科目ごとの目標点は以下のように設定するといいでしょう。
法規
法規は法令集を持ち込むことができるため、高得点を狙える科目です。
試験対策として法令集の使い方を熟知することが重要です。
過去問題を利用して、どのように法令集を引用すれば解答にたどり着けるかひたすら練習しましょう。
過去問を何度も繰り返すことにより、
「この問題は法令集のだいたいこの辺に載っているな」
と感覚的に覚えてください。
法令集を引く練習をしていないと、本番では1問解くのにかなりの時間を消費してしまうので必ず時間が足りなくなります。
そうならない為にも過去問のやりこみが重要です。
計画と施工
計画と施工は過去問の学習としては簡単ですが新規問題が比較的多く、以外と高得点は難しいです。
過去問を確実に得点できるようにすることが重要です。
構造
構造は苦手意識のある人が多いかと思いますが、他科目と同様に頻出過去問を押さえておけば合格ラインに達するのは難しくないです。
計算問題が最初に数問必ず出題されます。解き方をしっかり覚えておけば対応できます。
最初から解けない問題が続くと気持ち的に焦ってしまうこともあります。
計算問題をしっかり解けると自信に繋がるので重点的に学習し得点できるようにしておきましょう。
本番の試験の時に解き方がわからない計算問題はいくら考えてもしょうがないので、わからない問題に時間を割かずに他の問題をしっかりとるようにしましょう。
上記により
このくらいを目標にしておけば本番で多少過去問を取りこぼしても合格はできると思います。
学習の進め方
とにかく時間を作る
何が何でも今年合格したい!のでしたら、優先順位を上げてください。
如何に学習時間を確保するかが重要です。
仕事がこの時期に限って忙しい。。。
休日は家族サービスをしないといけない。。。
趣味が。。。。
テレビ、動画、漫画を見たい。。。
そういった言い訳や甘えは一切捨ててください。
二級建築士の資格は建築関係のお仕事に従事されている方なら持っていて絶対に損のない資格です。
その資格を取るために、ほんの2~3か月の短期間だけがんばれば一生使える資格が取れるのですから
気合を入れて取らない手はないです。
仕事と試験勉強の両立をしてください。
仕事はもちろんしなければいけませんが、それ以外の時間は1分も無駄にしないくらいの意気込みで学習時間に当ててください。
家族の理解と協力を得てください。
家族には勉強に集中できる環境作りの理解と協力をしてもらえるよう話し合いましょう。
2か月だけとか3か月だけとか期間限定で家事負担を軽減してもらったり、家族でのお出かけを我慢してもらったり
家で勉強に集中できるように休日はご自分以外で外出してもらうのがいいと思います。
趣味、娯楽は我慢しましょう。
長い人生のうちのほんの2,3ヶ月くらいは我慢しましょう。
学習のコツ
上述しました通り、試験の8割は過去問です。
過去問さえしっかりやり込んでおけば独学でも合格は可能です。
続きまして、過去問への効率の良い取り組み方をご紹介いたします。
過去問は最低でも7年分を3回は解く
過去問は最低でも3回はやってください。
過去問だけなら、建築技術教育普及センターのwebサイトで10年分を無料で入手することはできますが
問題と解答だけなので、これだけでは解けなかった問題の学習はできません。
ですので、解説付きの過去問題集を購入してください。
大事なのはしっかりとした解説があるかどうかです。
以下のような問題集は解説付きでお勧めです。
ちなみに私が利用していたのは『詳解 2級建築士過去7年問題集』の方ですが、
各枝の解説がついており、解説集だけ切り離しができ便利です。
過去問題集を購入されたら
購入した過去問題集を必ず3回以上は解いてください。
なぜ最低3回かと言いますと、
1回目:現時点で解ける問題と解けない問題の仕分けをする
二級建築士試験は各問題が5つの選択肢(枝)から成る「五肢問題」形式となっています。
まず1回目として、ひと通り解いていく中で以下の点を問題集に書き込む作業をしてください。
各問題において、
- 全ての枝の内容が理解できた上で正解を導くことができた場合 → ◎
- 正解はできたが枝の中にわからない内容があった場合 → 〇
- 正解できなかった場合 → ×
- 更に各枝の内容のわからなかった箇所にアンダーラインなどを入れておく
上記作業の上で、わからなかった内容を重点的に問題集の解説をしっかり読んで理解をしてください。
2回目:わからない問題をわかるようにする
2回目は1回目に解けなかった問題を重点的に解くために、1回目に◎を付けた問題は飛ばしてください。
〇または×のついた問題のみを解いていきます。
解いていく上で、1回目と同じように◎〇×の仕分けと、わからない枝の内容にアンダーライン等を更に重ねて
「2回目でもわからなかった内容」であることが一目でわかるような印ををつけてください。
繰り返しになりますが、
上記作業の上で、わからなかった内容を重点的に問題集の解説をしっかり読んで理解をしてください。
3回目以降:解けるようになるまで繰り返す
3回目でも◎に出来なかった問題は4回目、5回目と◎になるまで解説集の読み込みをしてください。
徐々に〇や×の問題数は少なくなるので繰り返しにかかる時間は短縮していきます。
また、1回目に解けた問題も時間が経つと忘れてしまい間違えたりすることがありますので、
ある程度したらもう一度全ての問題を最初から解いてみる、というのも大事です。
もっと効率よく学習したい人は
私がお勧めしたいのは、「iPad」で「GoodNotes」というアプリを使う学習方法です。
「GoodNotes」に無料配布されている過去問のPDFデータを取り込み、購入した過去問解説集の解説集を見るという方法です。(少し面倒ですが、解説集もスキャンして取り込むのもいいと思います。)
「iPad」と解説集だけ持ち歩けばどこでも学習可能ですので、重い過去問題集を持ち歩く必要がありません。
「iPad」のタッチペンを使って書き込みやマーカーを入れていけば簡単に自分だけの参考書ができます。
わざわざ購入までする必要はないと思いますが、
「iPad」を既にお持ちの方は「GoodNotes」というアプリを購入して効率よく学習するといいです。
「GoodNotes」はあらゆる仕事の効率化に利用できますので購入しておいて損はないです。
サブスクではなく買い切りなので一度購入すればずっと利用できます。
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